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  • 派遣会社とは?

はじめての「派遣」基本ガイド 今まで派遣で働いたことのない人、派遣に興味はあるけれど不安で迷っている人。そんな人たちに派遣の基本を知ってもらうシリーズです。

  • 【第1回】「派遣」の特徴
  • 【第2回】派遣会社の上手な活用法
  • 【第3回】登録会へ行こう!
  • 【第4回】契約期間Q&A
※このページは2014年9月時点の法律・制度を元に作成されています。

派遣会社とは?

知らないと損!?派遣会社のサービスを徹底解剖

「派遣」という働き方や「派遣会社」があることは知っていても、実際に派遣会社が何をしてくれるのかはわからない、という方も多いのでは?派遣会社に登録すると、仕事紹介してくれるだけではない、さまざまなサービスがあるのです。派遣会社のサービスを知って、派遣会社を賢く活用しましょう!

特徴1 何件もお仕事を紹介してくれる

自分1人での就職活動は、スケジュール調整をしたり履歴書を何度も書いたり大変。派遣会社が面倒な手間を省いてくれる!

派遣会社へ登録した後、派遣会社が紹介してくれるお仕事は1件ではありません。あなたの希望条件とスキルにあったお仕事を何件も紹介してくれます。その中で、希望にあった仕事があれば「この仕事をやりたい」と申し出ればいいのです。もちろん検討して希望にあわなければ、断っても構いません。
自分1人で複数の企業に応募すると、履歴書や職務経歴書を何度も書く必要があり、それだけでも大変な作業になってしまいますが、派遣であれば1度派遣会社にプロフィールを登録すればいいため、仕事探しの面倒な手間を省くことができます。

特徴2 求人サイトに掲載されていない「非公開のお仕事」を紹介してくれる

知っている人だけが得をする!? 大手・有名企業で働きたいなら、求人サイトを見ているだけではなく派遣会社に相談を!

派遣サイトには何万件という求人情報が掲載されていますが、それでも企業から依頼されるすべての求人情報が載っているわけではありません。中には、これから開始されるためまだ公にできないプロジェクトや、求人サイトに掲載するとあまりにも応募が来すぎてしまうので、あえて「非公開」にしている求人情報があり、派遣会社に登録すれば、そういった求人情報まで早く入手できる場合があります。
また募集企業が自社では募集を行わず、すべて派遣会社へ依頼している場合もあるため、自分1人での就職活動では見つからない、大手・有名企業のお仕事と出会うチャンスもあります。

特徴3 無料の講座や研修参加できる

登録スタッフへの無料講座・研修の提供は派遣会社の福利厚生の1つ! 賢く活用してスキルアップを狙いましょう。

派遣会社に登録するだけで無料の講座や研修に参加することができるというのも、働く側にとっては大きなメリットの1つです。講座の内容は、Word、Excel、PowerPointといったOAスキルを上げるための講座をはじめ、語学講座、マナー講座、資格取得支援までさまざま。多くの場合、実際に働いていなくても登録をするだけでこれらの講座や研修に参加することができます。もちろん講座や研修の内容は派遣会社によって異なりますが、個人でスクールに通おうとすると高い費用が掛かってしまうものが無料で受けられるため、こういった講座・研修を活用するのは賢い方法と言えるでしょう。

派遣会社の無料講座(一例)

  • OA講座(Word、Excel、PowerPoint)
  • 語学講座(ライティング、リスニング)
  • 専門事務講座(貿易事務、経理事務)
  • 履歴書・職務経歴書書き方講座・マナー講座

特徴4 就業先での悩みやトラブルに対応してくれる

誰かに相談できる安心感は派遣ならでは。 言いだしづらい賃金や待遇改善交渉も派遣会社にお任せ!

新たに働きだした職場で不安や悩みをかかえたとき、派遣会社は強い味方になってくれます。仕事を紹介するだけでなく派遣スタッフが働いている間のサポートも派遣会社の大きな役割になるのです。なにか困ったことがあったとき、派遣会社の営業担当へ相談すれば、必要に応じて営業担当が派遣先企業へ直接相談・交渉をしてくれるのです。
また働きだす前、就業先へ賃上げや待遇改善の交渉をしてくれる場合もあり、こういったフォローがあることも、他の働き方にはないメリットと言えます。

※上記は一例になり、すべての派遣会社で行われているわけではありません。
※詳しくは各派遣会社に直接お問い合わせください。

派遣会社を賢く活用するために! 「派遣」で注意したい6つのこと Q&A

契約期間が決まっている、独自のルールを持ついろいろな会社で働くなど。派遣には、正社員とは違った面があります。だから、お給料や休日の考え方も、正社員と同じ部分と、違った部分があります。
そんな、派遣ならではの、契約や待遇の特徴をまとめてみました。

派遣の契約期間は、何ヶ月ぐらい? どのぐらい長く続けられるの?

1日~の単発から、ほとんどの職種では最長3年まで。

単発で1日から働ける仕事もあれば、1ヵ月、3ヵ月、半年、1年など、さまざまな契約期間があります。長期で働く時も、3ヵ月程度で契約更新を繰り返す、6ヵ月、1年といった長期契約を結ぶ、などケースバイケースです。同じ職場で勤務を続けられる上限は、ほとんどの業種で最長3年となっています。ただし、以下に挙げる専門26業務では上限がありません。また、正社員および契約社員登用が前提である紹介予定派遣では、期間は最長6ヵ月と定められています。

専門26業種

  1. 1)ソフトウェア開発
  2. 2)機械設計
  3. 3)放送機器等操作
  4. 4)放送番組等演出
  5. 5)事務用機器操作
  6. 6)通訳・翻訳・速記
  7. 7)秘書
  8. 8)ファイリング
  9. 9)調査
  10. 10)財務処理
  11. 11)取引文書作成
  12. 12)デモンストレーション
  13. 13)添乗
  14. 14)建築物清掃
  15. 15)建築設備運転・点検・整備
  16. 16) 案内・受付・駐車場管理等
  17. 17)研究開発
  18. 18)事業の実施体制等の企画・立案
  19. 19)書籍等の制作・編集
  20. 20)広告デザイン
  21. 21)インテリアコー ディネーター
  22. 22)アナウンサー
  23. 23)OAインストラクション
  24. 24)テレマーケティングの営業
  25. 25)セールスエンジニアリングの営業
  26. 26)放送 番組等における大道具・小道具
お給料はどうやって計算するの?

多くの場合、時給計算。タイムシートを派遣会社に提出。

多くの場合、時間給でお給料が支給されます。派遣会社から渡されるタイムシートに、就業時間や実働労働時間、残業時間数などを記入して派遣先から確認印をもらい、派遣会社に提出、という形が多いようです。タイムシートのフォーマットや、給料支払い日(月1回、2回など)は、会社によってさまざまです。

賞与はあるの? 交通費の支給は?

賞与はない場合がほとんど。交通費は、派遣会社との契約内容による。

基本的に、賞与はないものと考えておいた方がよいでしょう。交通費の支払いは派遣会社によって異なりますが、時給に含まれる場合が多いようです。ただ最近では、一部支給という会社も増えてきています。業務で外出した際には、当然、交通費の請求できます。派遣先への請求か派遣会社への請求かはケースバイケースですので、外出がありそうな職場の場合は、事前に確認しておきましょう。

有給休暇はある? どこに申請すればよい?

一定の条件をクリアしていれば、有給休暇は取れる。申請は派遣会社へ。

派遣労働者も、6ヵ月以上継続して勤務している、全労働日の8割以上出勤しているという条件を満たせば、有給休暇を取ることができます。申請は派遣先ではなく、派遣会社にしてください。 申請先は派遣会社でも、休みを取ることで影響が出るのは派遣先です。派遣先の同僚や上司に相談してできるだけ業務に支障を来さない時期や日にちを決める、業務の引き継ぎをするなどの気遣いは忘れずに。

一定の基準を満たしていれば、取得可能。

産前・産後休業は正社員と同様に取得できます。本人が希望すれば産前は6週間、産後は希望しなくても8週間のお休みが取れます(労働基準法65条)。育児休業は、原則として1歳に満たない子どもを養育するために得る休業期間のこと。母親だけではなく父親にも認められています。派遣社員も以下の条件が両方満たされていれば、取得できます。

  • 同一の事業主に継続して1年以上雇用されている。
  • 子どもが1歳になる日(誕生日の前日)を超えて雇用が見込まれる(ただし、子どもが1歳に達する日から1年を経過する日までに雇用契約が満了し、契約更新されないことが明らかな場合は適用外)。また、以下のいずれかに該当する場合は1歳6ヵ月まで休業が認められます。
  • 保育所に入所を希望しているが、入所できない。
  • 1歳以降に子どもを養育する予定であった人が、死亡、負傷、疾病等の事情により子どもを養育することが困難になった場合。育児休業中の労働者が継続して休業するほか、子どもが1歳まで育児休業をしていた配偶者に替わって、子どもの1歳の誕生日から休業することも可能。

1歳までの育児休業は休業開始の1ヵ月前までに、1歳から1歳6ヵ月までの育児休業は1歳の誕生日の2週間前までに、派遣会社に申し出てください。

トラブルや苦情は、誰に言えばいいの?

まずは派遣先の上司と派遣会社の担当者に。それでも解決できなければ公共の相談窓口へ

トラブルや不満を一人で抱え込んだまま働き続けるのはよいことではありません。困ったら、派遣会社の担当者や派遣先の上司に相談しましょう。それでも解決できない場合は、以下のような公共の相談窓口を利用するとよいでしょう。

  • 管轄のハローワーク
  • 労働基準監査書
  • 社会保険事務所
  • 雇用均等室
  • 労働センター、労働相談情報センター

編集部からの1Pointアドバイス

雇用契約の内容を、しっかり確認しておきましょう。

派遣会社に登録し、派遣先が決まったら「雇用契約」を結ぶことになります。その時に、業務内容や派遣期間、派遣場所、就業日・就業時間、賃金、交通費の有無、休日などの基本をしっかりと確認しておきましょう。雇用契約は法律上、口頭でも成立するのですが、後々、言った言わないのトラブルになることを避けるため、できるだけ書面でやりとりをすることをお勧めします。また、万が一のトラブルに備え、契約内容の写しはなくさないようにしっかり保管しておきましょう。

【第2回】派遣会社の上手な活用法

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